髙ちゃんリポート
新年明けましておめでとうございます。
2019年、平成最後の一年となりました。皆様にとって笑顔あふれる、素晴らしい一年となりますよう願うばかりです。
2019年初レポートは、「横浜市中央卸売市場本場での市民一般解放」を紹介致します。
「横浜市中央卸売市場」は、全国では3番目、東日本では最初の中央卸売市場として1931年に開設され、JR横浜駅北口から海側へ歩くこと約15分に位置するため流通に便利な立地が特徴である、横浜市が管轄する市場です。中央卸売市場は、①魚貝類を扱う水産部、②野菜や果物を扱う青果部、③鶏肉や卵を扱う鳥卵部が集まり、相模湾や東京湾で漁獲された魚や横浜や湘南野菜などの集荷、卸売りに取組み地産地消を推進しています。
普段は一般の方が市場で商品を購入する事はできませんが、毎月第1、第3土曜日9時~11時を市民解放し、市場内の食品を誰でも購入する事ができます。また、市場内では
- 地魚のつめ放題
- マグロ解体ショウ
- 魚のさばき方講習
- 魚河岸汁の無料配布
- 市場探検(―40度の世界が体験できます)
などの各種イベントも併せて実施されるため、ちびっ子達も楽しめます。
晴天の1月15日、9時前には市場入り口付近には新鮮な魚を求めて、開場を心待ちにする多くの人々で一杯でした。市場内に入り、案内地図をたよりに市場を一巡りしている間に「市場探検」の申し込みは終了してしまいました、残念。そこで、「魚河岸汁」の配布場所へ向かってみると、お箸を持った人々の長い行列を発見。店頭では、蟹の足が入った味噌汁が熱々で提供され、蟹や魚介の出汁がよくきいた味噌汁を飲むと冷えた体に染みわたります。
魚河岸汁で体も温まったところで、次は地魚の詰め放題へ移動。朝、漁獲された魚で一杯の桶から魚を手づかみでビニール袋に詰め放題で200円、90秒1本勝負。男女問わず、魚の手づかみ終了時の皆さんは笑顔でいっぱい!
地魚の詰め放題コーナーの隣ではマグロの解体ショーの準備が始まると同時に、見やすい位置にスタンバイ!あっという間にマグロの周りにはショーを見学する人々で一杯に。本日の解体ショーのマグロや解体に使う刃物類を写真にとらせてもらいました。
マグロ解体に使用する包丁の種類の多さ、用途により刃の長さや厚さが異なる包丁を使い分けるなど、新たな発見が一杯でした。
解体ショーが始まる前には中央卸売市場の位置づけや役割についての説明が行われ、その後、マグロに関するクイズが始まり、正解者にはなんとマグロ赤身がその場でプレゼント!という参加者には嬉しい企画が待っていました。次回以降、参加される方はマグロについて勉強されて参加してみましょう。
ここで出題されたクイズから2問。
- Q1.まぐろは何科の魚でしょうか?
- Q2.関東で多く見かけるマグロの種類は?
(答えは本編の最後に記載されています。)
10:00~いよいよ、マグロ解体ショーの始まりです。
本日のマグロ解体ショーには高知県産64kgマグロに異なる包丁を使い分けながら、途中、ちびっ子達にも手伝ってもらいながら各部位におろしていきます。
まず最初に頭部と尾部分を切りおとします。
通常、魚のおろし方は3枚おろしが主ですが、マグロの場合は「5枚おろし」となります。
5枚におろす準備として、マグロの背と腹部分の丁度真ん中部分に切り込みを入れます。そして刃の長い包丁に持ちかえ、太い骨に沿って包丁を入れ身を骨から外します。この作業を再度行なうと骨を含めて5枚おろしの完成です。
5枚おろしの最中、包丁の刃が骨に当たるためか?「バリバリ・・・」と低い音が聞こえました。
途中でも司会者とじゃんけん大会が始まり、勝ち残った2名には、マグロの「中落ち」として骨部分をプレゼント!
解体ショーに見とれている間に本日のマグロは 頭、尾の他、骨、身部分×4部分に切り分けられました。各作業での手際の良さはお見事でした。
解体ショーが始まる前に司会者とのじゃんけんに勝った2名には身のついた骨部分をプレゼント!
骨の部分についた身をスプーンなどで外したものが「中落ち」と呼ばれる部分です。
解体ショーを待っている間に、中央卸売市場特注クリアファイルの配布が行われ、魚へんの漢字と読みがな・魚の説明がプリントされたもので、大人の方に大人気でした。
ここで、魚の読み方クイズです!
下記に記載した魚の名前、全部おわかりでしょうか。
冬にまつわる魚編
- 鰤
- 鱈
- 鮗
- 鱩
- 河豚
読み方が難しい編
- 鯡
- 鰌
- 公魚
- 海鼠
- 海胆/li>
(答えはレシピのページの最後に記載されています。)
市場巡りでは、市場に併設された食堂で食べる食事「新鮮な魚が安く食べれる!」事も楽しみのひとつです。朝早く起きて、市場を巡ってみてはいかがでしょうか。