「5th World Congress of Sports Physical Therapy(世界スポーツ理学療法会議)」 参加記
6月14日(金)〜15日(土)、ノルウェーのオスロで「5th World Congress of Sports Physical Therapy(世界スポーツ理学療法会議)」が開催されました。World Congress of Sports Physical Therapyは、国際スポーツ理学療法連盟(IFSPT)が加盟団体と協力して2年に1度開催しています。これまでの大会では、7大陸から500~800人のスポーツ理学療法士が参加しています。 当センターからは、佐野理学療法士と恒川理学療法士がポスター演題で発表を行いましたので、内容を以下に紹介します。
佐野PT:私は「Immediate effects of lower leg tissue flossing on ankle muscle strength and dorsiflexion range of motion in healthy individuals: A randomized cross-over controlled trial(下腿フロッシングが足関節筋力と背屈可動域に及ぼす即時効果)」というタイトルでポスター発表を行いました。結果は、わずか2分間の介入で足関節底屈筋力と背屈可動域が向上するというものでした。国際学会は初の経験でしたが、自信を持って発表することができました。日本とは異なり自分の言いたいことがうまく伝えられない難しさは感じたものの、世界で活躍される先生からの質問やご意見をお聞きすることができ、今後の臨床・研究の新たな考えにつながる素晴らしい機会となりました。また、他大学・施設の研究発表などから学んだことも診療に活かし、皆様の力になれるよう今後も精進して参りたいと思います。このように学会は2日という短い期間で沢山のものが学べる機会であるため積極的に参加し、自己研鑽に努めたいと思います。
恒川PT:私は「The effects of rhythm jump training on agility and jumping ability in preadolescent Japanese soccer players: A non-randomized controlled trial(小学生サッカー選手に対するリズムジャンプトレーニング介入による敏捷性およびジャンプ能力に与える影響)」というタイトルでポスター発表を行いました。結果は、週1日、1回10分のリズムジャンプトレーニングによって敏捷性が向上したというものでした。学会発表が初めての私にとって、世界で活躍される先生方からご意見をいただいたことや、国外でのスポーツ理学療法を学ぶことができたことは、とても貴重な経験でした。また、質問や議論を通して新たな視点で自身の研究を考える機会となり、自分自身の知識や考えを広げることができました。今回の経験を通して学んだことを、診療や研究等に活かし、皆様のお力になれるよう今後も精進して参りたいと思います。