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リハビリ室コラム/Rehabilitation Column

少年野球クリニック開催報告
リハビリテーション科 田中大夢(理学療法士)

8/16(水)に「少年野球クリニック」を開催し、4組の児童と保護者が参加されました。測定・講義スタッフは、リハビリテーション科の田中理学療法士、佐野理学療法士、小倉理学療法助手がつとめさせていただきました。

少年野球クリニックは、肩やひじに痛みを訴える野球選手を1人でも減らすことを目的に、選手自身や保護者・指導者が直接学ぶことのできる教室スタイルの講座です。 本クリニックでは、理学療法士による「身体機能測定」「投球フォームチェック」「超音波検査」を実施します。その後、野球選手のケガに関するセミナーとYKB-9という身体機能改善のストレッチ・トレーニングと、投球動作改善のエクササイズを指導します。今回もすべてのプログラムを実施し、参加者の方々からは「短時間で球速がアップして肘の負担を軽減するフォームに改善されたのが実感できた」「YKB-9には取り組んでいたが、改めて効果的な方法を確認できた」「フォームを見てもらうのは初めてだったので勉強になった」などの感想をいただきました。

この教室の魅力は、選手ごとに異なる「身体の硬さや筋力の弱さ」「投球動作のクセ」「その改善方法」を1回の教室内ですべて把握できることです。また、それらの効果検証を行ったところ、信頼できる効果があることがわかっています。また、さらなる質の向上のため、今年度から投球フォームチェックの際に肘にかかっている負担を測定する機器とスピードガンを導入し、「ケガをせず、うまくなる」ためのフォームに近づいているかを実感していただくことができるようになりました。

野球選手のケガは受傷してから後悔する人が非常に多いですが、身体の機能や投球フォームを見直すことによって、ケガのリスクを下げることができます。「少年野球クリニック」は今後も定期的に開催を予定しています。同ホームページ内で随時お知らせしていきますので、ぜひご参加ください。野球選手がケガなく、楽しく、野球を続けられるよう、専門スタッフがサポートいたします。

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投球時の肘の負担の計測装置をつけた投球フォームチェックの様子