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リハビリ室コラム/Rehabilitation Column

体操競技大会帯同報告
リハビリテーション科 小林優理亜(理学療法士)

2022年4月から6月にかけて開催された、体操競技の国内大会に会場トレーナーとして帯同しました。これらの大会は、今秋に開催される世界体操競技選手権大会(2022年10月29日~11月6日=イギリス・リバプール)の代表選考会*として位置づけられている大会です

※4月21-24日体操天皇杯 第76回全日本体操個人総合選手権(東京体育館)
 5月14・15日第61回NHK杯体操(東京体育館)
 6月18日・19日第76回全日本体操種目別選手権(東京体育館)
 6月17日・18日第36回世界トランポリン競技選手権大会 日本代表最終選考会(東京体育館)

NHK杯は、男女とも全日本個人総合選手権の予選と決勝の合計得点を持ち越して、NHK杯の得点との合計で順位を決める大会です。全日本体操種目別選手権は、男子6種目(ゆか、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒)、女子4種目(跳馬、段違い平行棒、平均台、ゆか)の種目別日本一を決める大会であり、男女各残り2枠の代表権を懸けた大会でした。

会場のメディカルスタッフとしてドクター1名、トレーナー1名が配置されました。新型コロナ感染症対策としては1週間前からの検温と体調チェック、マスク・手袋着用、アルコール消毒を徹底しました。活動内容は、主に選手の傷害発生時の救急対応、練習中や練習後にアイシングを提供することでした。私の担当日は特に大きな怪我は発生しませんでしたが、体操競技では着地や落下時に靭帯損傷や骨折、捻挫、脳震盪等の外傷が発生することが多いため、傷害発生時に備えドクターと連携して準備することが重要になり、本大会時も準備を入念に行いました。特に体操競技のみならずトランポリンにおいても頭頚部外傷が発生する可能性があるため、搬送トレーニングを実施する等、迅速な対応ができるよう常に準備をしています。

私は普段は週1回、横浜市スポーツ医科学センター内にあるよこはまYSMC体操クラブの選手コースに所属する選手のメディカルサポートをさせていただいています。選手の健康面のサポートを行い、競技力向上に寄与することを目的に活動しています。活動内容としては、選手のコンディショニングチェックやリハビリ内容の確認、試合の帯同等を行っています。今回の大会帯同経験も踏まえ、今後も傷害発生時に的確な対応ができるようにしていきたいと思います。また、ジュニア選手は慢性障害(だんだんと痛みが強くなり、痛みが続く怪我)の発生も多いため、より傷害予防にも貢献できるよう取り組んでいきたいと思います。