評価機器
超音波剪断波エラストグラフィ(Aixplorer)
筋肉や腱などの硬さをリアルタイムでカラー表示し、その硬度を定量化(数値化)する機能が搭載されており、筋肉の疲労状態、腱や靭帯の損傷程度を的確に観察及び把握でき、今後の治療方針に詳細な情報を提供が可能となります。また、炎症疾患の診断及び経過観察において、微細な血流の有無を従来のカラードプラ及びパワードプラよりも高感度可視化できる機能により、MRIや血管造影法よりも簡便にその場で迅速に観察及び治療に活用することができます。
3D/4D超音波診断装置 (Voluson Ⅰ)
3D超音波画像の描出が可能な超音波診断装置です。また、4Dプローブで連続したデータを収集し高速処理することにより3D画像に時間の要素を加えた4D超音波画像を表示することも可能です。患部の状態を立体的に描出することで、より精度の高い評価が行えます。
ポータブル超音波診断装置(Vscan Dual Probe )
390gのポケットサイズである、ポータブル超音波診断装置です。持ち運びに最適であるため、現場での活動でに主に使用しています。レントゲンやMRIを撮ることができない現場でもリアルタイムで軟部組織の描出や骨形状の評価が可能です。非常にコンパクトであるのにもかかわらず、カラードプラーモードも搭載されており、機能面でも充実しています。
整形外科診療用超音波診断装置(FAZONEM/Brain)
ポータブルの超音波診断装置は様々なスポーツ現場の運動器健診に用いることが可能であり、成長期の骨端軟骨の評価や筋腱損傷の評価に使用しています。また、この機器はBモード、Mモード、ドプラーモードなどが使用でき、音速補正や自動減衰補正機能も有しています。非侵襲かつ簡便に、そしてリアルタイムで軟部組織の描出や血流の評価が可能なため様々なスポーツ外傷の経過観察、予後推察に使用しています。
超音波診断装置(Famio5)
スポーツ現場でも普及している超音波を用いた画像診断を行っています。オスグッド病や野球肘の評価がレントゲンやMRIを用いた診断に比べ簡便に行えます。腹横筋のドローイントレーニングのフィードバックにも用いています。
十字靭帯機能検査機器(ニーラックス3)
十字靱帯機能検査機器は十字靭帯を損傷した膝関節の弛緩性テストをより客観的に行うことが可能です。緩みの程度を数値化することが可能で、再現性の高いデータを得られるため、主に膝十字靱帯再建術後の修復過程のモニタリングに用いています。
徒手筋力測定器(マイクロFET2)
スポーツリハビリテーションの評価に欠かせない筋力検査を客観的かつ定量的に実施できます。トレーニング効果を定量的に表せるので、具体的なトレーニング目標、スポーツ復帰基準の設定が可能です。
脊椎計測分析器(スパイラルマウス)
スポーツ障害の要因の一つに脊椎の形状の乱れが含まれます。多くの骨からなる脊椎のどの部分に異常があるのか客観的に評価します。レントゲンを用いなくても脊椎の状態を評価することが可能です。トレーニングによる脊椎の形状の変化を比較評価することで、簡便にリハビリテーションの経過を知ることができます。
バイオデックス システム 4
当院で使用するBIODEXは動的な筋力測定装置として世界中で幅広く普及している最新のシステムです。膝前十字靭帯損傷後の術前・術後など様々な疾患に対して、筋力測定を行なっています。筋力測定により経時的な筋力を把握することで、効果的なリハビリテーションを実施することが可能となり、術後プロトコルの進行具合の把握や競技復帰の指標として活用しています。