ヘルシーレシピHealthy recipe

　10月に入り、日中と夜間の気温差が大きくなり体調を崩しやすい季節となってまいりました。　

　

　今月は「三溪園での観月会」を紹介したいと思います。
　「三溪園」は明治時代末から大正時代にかけて、生糸貿易で財をなした原三渓が東京湾に面した三之谷（現在の横浜市中区本牧）に造りあげた日本庭園です。広大な庭園は、外苑、内苑と2つ大きな庭園からなり、京都や鎌倉などから集められた建造物と四季折々の自然（草花）とが調和した景色が見どころでもあります。訪れた時期は彼岸花や萩が見頃でした。





　三溪園では毎年、中秋の名月の前後に「観月会」が催されます（今年は9月25〜29日でした）。「日ごとに異なる演奏を聴きながら月を観る」…残念ながら訪れた日は月が雲で見え隠れする日でしたが、とても粋な時間の過ごし方だなぁ…と実感しながら、雅楽の演奏を聴いていました。

　

きのこについて　

　世界には約1000種類の食用きのこが存在しますが、栽培対象となるきのこは20種類程度です。世界で最も多く栽培されるきのこは、ツクリタケ（マッシュルーム）、日本ではシイタケが多く、エノキタケ、ブナシメジと続きます。きのことは、他の植物や動物を分解し、栄養を摂取する菌類のうち、大型の子実体（胞子を作る器官）を形成するものの総称で、栄養の摂り方により腐生菌、菌根菌、寄生菌に区別されます。きのこ特有の香りはレンチオニン、マツタケオールなど、また、旨みはグアニール酸やグルタミン酸、アスパラギン酸などのアミノ酸などが主な成分です。きのこにはビタミンDやB2、食物繊維を多く含む食品として、生活習慣病の予防や改善効果が期待されています。


【きのこの種類・特徴】

• ブナシメジ（●^※占地）…キシメジ科
  　ホンシメジという商品名で販売され、夏から秋にかけてブナやニレなどの倒木に発生します。現在、生産量ではシイタケ、エノキタケに次ぎ第３位。温度や湿度の条件により、茎や傘の表面に白い気中菌糸が発生します。肉質が硬く、和風洋風どちらの料理にも向いています。※●の漢字は木偏に無。　
• ホンシメジ（本占地）…キシメジ科
  　秋に広葉樹林や松との混合林内に発生し、樹木の根に共生しており栽培は難しいとされています。傘は灰色、茎は白色で根元が膨れます。美味しいきのこの代表で、汁物、天麩羅などに用いられます。
• マイタケ（舞茸）…サルノコシカケ科
  　秋、ミズナラや栗などの切株や幹の根本に発生。1970年代に人工栽培に成功、主に袋を用いた菌床栽培で年間約9000トン生産されます。主な産地は新潟県や群馬県、秋田県。独特の味と香りをもつ優秀なきのこで、汁物、煮物、フライなど様々な料理に使われます。

参考

・新ビジュアル食品成分表：鈴木一 ・食材図典：小学館 ・三溪園HP

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