全国各地の料理(3) 〜四国編「生醤油うどん」「鰹のたたき」〜 |
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メニュー紹介
- 生醤油うどん
- 鰹たたきごま味噌和え
- めかぶと海老の和え物
- 手作り芋けんぴ
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7月に入り、暑さも一段と厳しく疲れもたまりやすい季節となりました。「夏は食欲がわかない・・・」と主食も食べない食生活が続くと、益々エネルギー不足となり「だるい、疲れた・・・」などの体調不調が改善されません。そのような場合には、主食に麺類や味付けご飯など食べやすいものを取り入れてみましょう。
麺類の場合、食事が麺類のみとなりやすく、ビタミンやミネラル類の不足が生じ、栄養素のバランスが炭水化物中心に偏ってしまいます。「主菜」(肉・魚・卵・大豆食品)、「副菜」(野菜や海藻類)を麺類と一緒に食べ栄養素のバランスを調整しましょう。
さて、今月のヘルシーレシピでは、先月に引き続き、よこはま動物園ズーラシアから「インドライオン」を紹介します。
インドライオン(食肉目ネコ科)ついて
インド北西部の一部のギル森林保護区の森林とその周辺に群れで生息しています。
ライオンの一亜種で、アフリカライオンに比べ、やや小柄、オスのたてがみは粗く短い。その他に、腹部にひだ状の皮膚のたるみがみられます。インドライオンが歩くとお腹のたるみがタプタプと揺れるのが見られます。
また、ライオンの舌には細かいトゲが生えており、ザラザラした舌で獲物の肉を骨から綺麗になめとることや、自身の体をなめて手入れできるようになっています。
自然界のライオンは、狩りでしとめた鹿や猪を残す部分がないほど1頭全て食べてしまいます。ズーラシアでもなるべく自然界に近い形での餌やりを心がけ、馬肉、鶏骨、レバーを1日1回与えているそうです。
- 最後に皆さまに問題です!
ライオンは普段は爪をしまっておき、鋭い爪を武器に狩りをします。ライオンはどのようにして鋭い爪の出し入れを行っているのでしょうか?
答えは、レシピページの最後にご紹介しています。
「うどん」について
うどん
うどんは小麦粉に塩水を加えて練り合わせ、線状に成形したものです。舌ざわりがなめらかで、適度の弾力と粘りがあり、のどの通りや色調、光沢のよいものが好まれています。また、手打ちや手延べのほうが、多く加水し生地を十分に熟成させ無理な力をかけずグルテンを形成するため高く評価されています。
麺類の製法による種別
- 手打ち
原料に加水しグルテンを形成させた後に練り合わせ、熟成させた後にのべ棒で圧延して包丁で麺線状に裁断するか、熟成後に麺線状にのばして一定の長さに切断すること。
- 生麺
広義には茹で麺、蒸し麺まで含むが、狭義には線切りされた状態で、乾燥や加熱処理をしていないもの。言い換えると、小麦粉に水を加えこね、圧延または引き伸ばして線状に成形したもの。
- 茹で麺
生麺を茹でたもので、うどんが大半を占める。大型工場では、切り出した生麺を1食ずつ移行式のゆで籠に入れ、茹で槽、水洗冷却槽、PH調整槽を通過させ、包装まで一環して製造する。簡易包装して過熱殺菌したものが低温流通するが、商品寿命は短く、消費期限は数日のものが多い。
- 冷凍麺
昭和50年代に市場に登場。急速凍結されるため、内部の水分が移動せず製造直後の状態を保ち熱湯で解凍するだけで茹でた直後の状態になる。調理の簡便性、保存性の良さに特徴がみられる。
- 乾麺
生麺を乾燥したもので、干しうどん、冷麦、素麺、干しそばなどがある。機械による乾麺では、製麺から乾燥、仕上げまで連続した移行式乾燥機の使用が主力で、温度と湿度を調整して行う調湿乾燥が主になっている。乾燥時間は麺の形状で異なるが、温度30〜40℃、湿度70〜80%の条件で、麺線表面に秒速1mの風をあてた場合、4〜8時間程度となる。また、賞味期限は麺の太さによって異なり、細いものほど長く、干しうどんでは1年、素麺は2年程度である。
各地のうどん
- 讃岐うどん
全国的に知名度が高い。金比羅山の麓に広がる讃岐平野は昔から良質小麦の産地で、その小麦を原料に、腰は強いが柔らかく歯切れのよいうどんが作られてきた。
製麺類の表示に関する公正取引規約では、讃岐うどんは、香川県内で手打ちあるいは手打ち式で製造され、加水率40%以上、食塩3%以上、熟成時間2時間以上、茹で時間約15分で十分の糊化されていること定められている。
- 稲庭うどん
秋田県稲川周辺で製造され、300年余りの歴史をもつ手延べの乾麺。手延べうどんの一種であるが、油は使用せず全工程を手作業で行う。竿にかけて引きのばした状態で板の上でローラーをかけ、平らにして乾燥するため、手延べではるが断面は四角である。
- 氷見うどん
富山県氷見市にみられ、江戸時代中期に石川県輪島から取り入れたと伝えられる技法による半乾燥の手延べうどん。生地を手で引きのばして麺線にし、2本の細竹の間に8の字にかけて半乾燥するもので、油は使用しない。
- 水沢うどん
群馬県榛名山麓の伊香保町水沢で作られ、400年余りの歴史をもつ手打ちうどんである。
水を多く加え、足踏みをして熟成させた生地を使い、切り出した麺線の付着を防ぐため、竹竿にかけて天日で半乾燥させて保存性を高めている。