全国各地の料理(1) 〜神奈川県「スパゲッティナポリタン」〜 |
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メニュー紹介
- スパゲッティナポリタン
- 空豆のポタージュ
- 初夏の蛸サラダ
- 手作りプリン
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いつもヘルシーレシピをご覧頂きまして、有難うございます。
4月号のヘルシーレシピは休載とさせていただきましたが、5月号からは私(管理栄養士:木)が引き続きヘルシーレシピを担当させていただきます。
今年度は、全国各地の料理を中心に、スポーツ別の食事ポイント・レシピも併せてご紹介していきます。また、「高ちゃんレポート」も継続し、神奈川県で実施される各種イベントも随時紹介していきたいと思っています。
今後とも宜しくお願いいたします。
さて、5月に入り、日中20℃を超す汗ばむ日が増えてまいりました。また、梅雨の季節となりますと蒸し暑い日が続きます。この時期こそ熱中症対策、特に水分補給が体調維持には大切になります。ポイントは「常に喉が渇く前に2〜3口の水分補給を忘れずに」です。
今年度より「全国各地の料理」についてご紹介させていただきますが、第1弾は、横浜市スポーツ医科学センターがある「神奈川県」にスポットを当ててみました。
神奈川県より全国各地に広まった料理は「牛鍋、アイスクリーム、プリンアラモード」など数多く、今月号のレシピで紹介している「スパゲティナポリタン」もその一つです。
スパゲティナポリタン発祥の定説として、ホテルニューグランド(山下公園前)の第二代総料理長入江茂忠が考案したといわれる説があります。第二次世界大戦後、アメリカ進駐軍がスパゲティにケチャップ、塩こしょうをかけて食べるのを見て、アラカルト料理としてきちんと提供しようと考案されたメニューが「スパゲティナポリタン」であるとされています。
パスタ(pasta)について
パスタの歴史
パスタとは、現在はスパゲティやマカロニ(ショートパスタ)をさすが、本来は小麦粉を主とする穀類の粉に水を加えてこねた練り粉を意味する。
パスタの語源には諸説があり、(1)古代ローマ人はプルテスという穀物の粗引き粉を粥状に煮込んだものを食べていたという説と、(2)13世紀イタリアにてニョッキやラヴィオリなど生パスタ→14世紀以降天日による乾燥パスタが広まる。その後、19世紀の乾燥機の出現により乾燥パスタはイタリア南部からイタリア全土へ、さらにヨーロッパ、アメリカ、日本へと広がっていった。
日本に乾燥パスタが伝わったのは工業生産が開始された時期、明治時代中期、1955年からとされる。
【パスタ(ロング)の種類】
- スパゲッティ
直径1.6〜1.9mm前後の円柱状で、名称はイタリア語のスパーゴspagoに由来する。
JAS規格では「1.2mm以上の太さの棒状または2.5mm未満の太さの管状に成形されたもの」と規定しているが、主流は1.6〜1.8mmである。
原料はジュラム・セモリナ100%の製品が大半で、他に各種野菜を混合したり、皮と胚芽も一緒にひいた全粒粉を使用したものなどもある。
- カッペリーニ
直径1.0〜1.1mm前後のごく細い円柱状。
イタリア語のカペッロcapello(髪の毛)に由来する。
- リングイーネ
断面が楕円形でスパゲッティと平麺状パスタの中間形状。イタリア語のリングワlingua(舌)が語源。
クリーム系ソースやジェノバ風ソースとの組み合わせがよい。
- タッリアテッレ
幅5〜10mm前後の平麺状。タッリアーレtagliare(切る)に由来。主にイタリア北部地方で使われる。生地に卵や野菜類を練りこむことが多く、乾燥品だけでなく生パスタとしても店頭に並ぶ。
同系のパスタで幅3〜4mmと狭いものはタッリオリーニtaglioliniと呼ぶ。
- 早茹でスパゲッティ
日本のパスタメーカーにより開発された製品で、パスタの垂直面に沿ってV字形の溝を入れたことで茹で時間が半分に短縮されている。茹で上がるとV字形の溝は閉じて、形も食感も一般のスパゲッティと変わらなくなる。
参考 |
・新ビジュアル食品成分表:鈴木一
・食材図鑑T&II:小学館
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