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メニュー紹介
- ボルシチ
- フライパンパエリア
- 春野菜のサラダ
- ミルクブラマンジェ
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5月に入り暖かい日が続いてきました。
私は、3月13日〜23日までの11日間、障害者クロスカントリースキーチームのworldcup遠征(ロシア:ソチ)に帯同してきました。食文化はその国の気候や風土を反映します。今回の帯同で食を通したロシアという国の文化を知ることができ、私にとってとても大きな経験となりました。
5月からは世界各国の料理について紹介しようと考えています。そして、最初の国に選んだのは私が先日訪れたロシアです。寒い国とのこともあり、アルコールが美味しい国でもあります。
世界の料理「ロシア料理」
ロシアの食事事情
ロシアでは昼食が正餐で、昼食に重点を置く食事スタイルが特徴です。そのため、日本では味噌汁などの汁物が夕食で食べられますが、ロシアの夕食ではスープが出ません。
ロシアの一般家庭で毎日食卓に並ぶ料理の一部を紹介します。
パン類
- ピロシキ
- 日本では揚げパンのイメージが強いが、本場では焼いているものが一般的。具の種類も豊富で、レバーを挽いたもの、塩漬けキャベツ、自家製ジャムを使うものも多い。
- 黒パン
- ライ麦を使用した酸味のあるパン
スープ
- ボルシチ
- 鮮やかな紅色の具沢山なスープ。紅色は「ビーツ」によるもの。サワークリームを加えると味がまろやかに。
前菜・サラダ類
- 前菜の定番メニュー。塩漬けはウォッカとの相性も抜群。
- オリヴィエ
- じゃがいも、人参、ピクルス、卵などをマヨネーズで和えた具沢山サラダ。
- ピクルス
- ハウス栽培などなかった時代の保存食。塩漬けキャベツ、胡瓜ピクルスが定番。
- ヴィエグリェート
- 塩漬けキャベツ、ピクルスにビーツをオリーブ油で和えたサラダ。
メイン料理
- 鮭のソテー
- 鮭は定番メニュー、ムニエルやバター焼きなど料理法も多い
- ビーフストロガノフ
- 牛肉やきのこ類がホワイトソース煮込み。サンクトペテルブルクのストロガノフ家の家庭料理から名づけられた。
デザート
- ビリヌィ
- ロシア風クレープ。朝食に食べる事が多く、手作りジャムの他、ツナやひき肉が巻き込まれているものもあり、食事としても食べられる。
- ロシアンティー
- 苺やブルーベリーはワレー二エと呼ばれるジャムに、姫りんごはコンポートにして保存。紅茶にジャムを混ぜるのみ方はロシアンティーと呼ばれるが、正式にはジャムをすくってなめながら紅茶を飲む。また、ブランデーなどを加えて楽しむこともある。
ビーツ(カエンサイ)
アカザ科トウチシャ属
特徴
地中海沿岸地方原産の二年草で、肥大した根から砂糖をとる甜菜(テンサイ)と同種。日本には18世紀に伝来したが普及しなかったが、最近、サラダ料理の普及に伴い消費量は増加傾向にあります。
白・黄・紅色の根が偏球形に肥大し、輪切りにすると同心輪紋がでます。
ロシア料理の「ボルシチ」にはビートが欠かさず用いられ、独特の赤みは紅色色素「ベタシアニン」が溶け出したものです。
栄養価(100gあたり)
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ビーツ |
エネルギー |
41kcal |
たんぱく質 |
1.6g |
脂質 |
0.1g |
炭水化物 |
9.3g |
カリウム |
460mg |
カルシウム |
12mg |
鉄 |
0.4mg |
亜鉛 |
0.3mg |
マグネシウム |
18mg |
ビタミンC |
5mg |
ビタミンB1 |
0.05mg |
ビタミンB2 |
0.05mg |
食物繊維 |
2.7mg |
参考 |
・食品成分表「新訂版」:新しい食生活を考える会
・食材図典:小学館
・地球の歩き方「ロシア」:ダイヤモンド社 |