種類：

(1)マアジ・・・体長30〜40ｃｍ、体は側偏した紡錘形で、ぜいごが約70ヶ1列に並び、それぞれに鋭いとげが後方に向かって1本生える。
日本近海には沖合回遊性で体色の黒いクロアジと、沿岸性で体色が黄色いキアジの2種類が知られている。
北海道〜南シナ海にかけて分布。大群で沿岸から沖合海域を回遊し、巻き網・定置網等で漁獲される。

(2)ムロアジ・・・体長約40ｃｍ、ぜいごが側線の直走部の後半3/4を占める。
南日本〜東シナ海に分布。巻き網・定置網・刺網で漁獲される。くさやの干物の原料とされる。

栄養成分：
アジにはアラニン・グルタミン酸・グリシン等アミノ酸が豊富に含まれ、これらのエキス成分と脂肪が混ざり独特の旨味がある。
開き干しではカルシウム・ビタミンＥやＢ12が増える。

特徴：ニシン科
マイワシ・カタクチイワシどちらも海面に存在するプランクトンを主食とする。クジラ類・マグロ類等海洋の天然の餌料（じりょう）であるため生息量も膨大のため漁獲量も多く全体で年間2000万トンを超えた例もみられる。

種類：

シラスはイワシの幼生で、色素が少ないため白っぽい。マイワシは2年で成熟し寿命は7〜8年で体長約30ｃｍ、カタクチイワシは1年で成熟し寿命は約2年で体長約20ｃｍとなる。

(1)マイワシ・・・樺太〜九州まで広く分布、漁獲量も多い。体側の上部に7ヶ余りの黒点がみられる。動物プランクトンを食べて日本の沿岸を北上、秋に南下を繰り返す。シラス干しや塩焼き等食用だけでなく、飼料や餌料としても利用される。
(2)カタクチイワシ・・・イワシ類では小形で、口が顔の下部に開く。産卵期は初夏でシラス（35ｍｍ前後）→カエリ（35〜50ｍｍ）と幼い段階から利用される。
塩焼きのほか、シラス干し・たたみいわし・煮干・ごまめとして古くからなじまれる素材であり、また、カツオ釣りの活き餌としても利用される。

栄養成分：
イワシの脂にはエイコサペンタエン酸（ＥＰＡ）・ドコサヘキサエンサン（ＤＨＡ）が含まれる。
ＥＰＡ・・・血液凝固抑制作用
ＤＨＡ・・・脳の活性化として注目
また、シラス干し・たたみイワシにはカルシウム・鉄が豊富に含まれ、煮干には旨味成分イノシン酸が多く美味しいダシがとれる。