5月は、新しい環境で緊張の連続
だった方も、生活に少し慣れ始めた頃ではないでしょうか。また、同時に、疲れも出始め体調が崩れやすい季節でもあります。疲労
も食事の見直しで大きく改善できます。
今月は食習慣を見直し基本の食事に振り返ってみたいと思います。
5月は4月新学期・新年度での緊張、ゴールデンウィーク中の生活習慣の崩れにより疲労が出始める季節
です。崩れた食生活を立て直すためにも食生活を見直してみましょう。
まず、現在のコンディション状態を判断する材料の1つとして体重を測ることがとても重要です。
体重維持・・・摂取エネルギー=消費エネルギー
減っている・・・摂取エネルギー<消費エネルギー
増えている・・・摂取エネルギー>消費エネルギー
体重の推移から上記に示したエネルギーバランス状態が判断できます。体重をどの様に変化させたいかは、身長・体重の指標「BMI」で判定できます。
18.5以下 | 22 | 25以上 |
痩せ過ぎ | 疾病率が最も低い | 肥満 |
目標(減量又は体重維持又は増量)が定まれば食生活の見直しです。
食習慣でのポイントは、食事回数は減らし過ぎないことです。朝食時間がとれない場合、牛乳やオレンジジュース等飲み物だけでも飲んでから自宅を出る習慣をつけましょう。また、食事量は1日3食ほぼ均等配分をめざしましょう。減量を考え中の皆さん、朝食が減量のかぎをにぎります。なぜなら、就寝中体温は約1度低下しています。そこで、朝食を食べて熱を生成する
こと(食事誘発性熱産生)で体温を上昇させ、代謝の活発な身体にしていきましょう。また、よく噛んで食べることも減量時のポイントです。逆に、就寝中は副交感神経が優位に働き消化吸収が高まります。夕食時間が深夜の方は、主食は少なめ・消化のよい(油脂の少ない)食事を摂りましょう。
では、バランスのとれた食事とはいったい?・・・下記の写真で解説したいと思います。
主食(毎食摂る) | 栄養素:炭水化物 食品:ごはん・パン・麺類・シリアルなど 働き:身体活動時のエネルギー源。 *運動を行っている方や成長期のお子様→おにぎり・丼にしたり、 炊き込みご飯・寿司など味をつけて主食量を増やしましょう。 |
主菜(毎食摂る) | 栄養素:たんぱく質 食品:肉・魚・大豆製品・卵 働き:身体の各組織(主に骨や筋肉)の材料。 *肉だけに偏らず、魚:肉=1:1めざして魚の回数を増やす。 缶詰や練り物でも代用可。魚は炎症を鎮める効果も期待できる。 |
副菜(毎食摂る) | 栄養素:ビタミン・ミネラル類 食品:野菜・海藻類・きのこ類・こんにゃく 働き:コンディション(疲労・免疫)を調整する。 身体の各組織の働きを調節する。 *緑黄色野菜のほうがビタミン・ミネラルは多く詰まっている。 |
乳製品(1日1回摂る) | 栄養素:たんぱく質・カルシウム 食品:牛乳・ヨーグルト・チーズ類 働き:骨の強度を強める。 神経・筋肉間の連動を俊敏に行う。 |
果物(1日1回摂る) | 栄養素:ビタミン類・糖質 食品:果物・果汁100%ジュース 働き:疲労除去スピードを速める。 身体活動時のエネルギー源。 ミネラル(鉄)の吸収をアップさせる。 |
1食の食事に主食・主菜・副菜をそろえると栄養素のバランスは大方整います。その他、汁料理をプラスする事で、水分や具に含まれる栄養素(例:豆腐→たんぱく質・わかめ→鉄、野菜全般→食物繊維など)も補給できます。
コンディション別にみると、例えば・・・
便秘の方 | 副菜、水分を増やす。油脂を極端に減らしてる方でも適量の油(1日あたり女性:大さじ1、男性:大さじ2) は摂取する。 |
体調を崩しやすい方 | 副菜(人参・トマトに多いβカロチン)、レバー・うなぎ(ビタミンA)を増やす。 |
身長を伸ばしたい・骨量を増やしたい方 | 主菜(骨の材料であるたんぱく質が豊富)を増やす、副菜(たんぱく質・カルシウムの吸収をアップさせる)を3食摂る、乳製品(骨の強度を高めるカルシウム)を摂る(10代の方は目安乳製品500cc)。 |
減量したい方 | 夕食の主食は朝・昼食より少なめに、主菜は肉の場合は脂肪の少ない部位(もも・むね・ヒレ)を選ぶ、副菜は主菜1に対して2の割合に品数を増やす(特に昼食の副菜を増やし満腹感を持続させると間食が減らせる)。 *茹でる・煮る場合は少し硬めに(噛む回数が増え満腹感が生じやすい)、夕食時間が深夜になる場合は分食する。(分食の例え:夕方に主食のみ摂る→帰宅後は主菜・副菜の食事を摂る) |
お弁当 | お弁当を作る場合も考え方は同じです。 弁当箱に主食・主菜・副菜を詰め込みます。詰め方のポイントは@弁当箱の半分は主食:ごはんを詰める 、主菜1:副菜2のバランスを心がけましょう。 *運動前に食べる弁当は、油脂の多い揚げ物は控えましょう。(消化時間がかかり運動中に気分が悪くなりやすい) |