カキは世界各国で賞味されている食用二枚貝です。カキの養殖技術が確立された現在では、世界各国で養殖が行われています。日本で食用として養殖される
カキの多くはマガキという種類です。ヨーロッパでは、イガイ科の貝(ムール貝)を中心に養殖されています。
☆特徴
(1)
マガキ⇒殻長4cm、高さ7cmほどの日本沿岸の岩場
にみられるカキ。
1700年より広島湾で養殖された記録が残っており、大正時代に垂下式養殖法が開発され全国的に普及。産地として、広島県・三重県・宮城県・岩手県が有名。
「旬」は栄養を蓄える秋から冬、この時期はグリコーゲン量も多く、風味も強く、生食・フライ・鍋として食べることが多い。
(2) イワガキ⇒大粒のカキで殻長20cmに達する。殻は大きいが身は小粒。陸奥湾(青森県)から九州に分布。「旬」は夏。
(3) イガイ⇒別名ムール貝。殻長15cm、殻は厚く黒色で光沢がある。北海道を除く日本全国沿岸の岩礁にみられる。「旬」は産卵前の冬
から春。
☆栄養成分
カキ100g(5ケ)
カロリー(kcal) |
60 |
たんぱく質(g) |
6.6 |
脂質(g) |
1.4 |
炭水化物(g) |
4.7 |
鉄(mg) |
1.9 |
亜鉛(mg) |
13.2 |
銅(mg) |
0.89 |
ビタミンE(mg) |
1.2 |
ビタミンB6(mg) |
0.08 |
ビタミンB12(μ) |
28.1 |
亜鉛の働き
(1)
体内酵素の構成成分として、代謝をスムーズにする働きがある。
(2) 新しい細胞やたんぱく質の合成。(皮膚の炎症や傷の回復を早める)
(3) ホルモンの合成。
銅の働き
血液中では、銅はたんぱく質と結合(セルロプラスミン)し酵素中に存在する。
(1) 鉄代謝において、鉄を酸化させ、ヘモグロビンを合成。⇒貧血予防
(2) 活性酸素を分解する。⇒動脈硬化予防
(3) 各種酵素の成分。(コラーゲン生成酵素・電子伝達系酵素)
また、タウリンも多くコレステロールや血圧効果作用も強い。 |