日記7「木管理栄養士が支援する競技力を高めるための栄養改善法(2015年3月4日)」
横浜市スポーツ医科学センターには、生活習慣病の改善や減量・脂肪燃焼教室で、栄養についてしっかりと相談にのってくれる木管理栄養士がいます。木さんは、現在も公認スポーツ栄養士として活躍しており、スポーツの競技力を高めるための栄養相談も行っています。今回は、岡部さんの希望もあり、栄養相談が実現しました。
1回目の栄養相談は、1月8日(金)に実施しました。
木さんが、今までの岡部選手の食生活や食環境についてを中心にヒアリングを行いました。岡部選手は、食生活についての関心が高く、多くの質問を木さんに投げかけていました。
1回目の相談後、誠実な岡部選手は木さんのアドバイスをもとに下記のとおり食生活の改善を行いました。
練習前後での補食を摂るだけではなく、その補食もプロテインに加えて糖質食品も併せて摂取することを始めるなどの取組みがされています。また、野菜や海藻料理などの副菜(小鉢料理)の摂取量も増えてきている点も、岡部選手の食事の摂り方が改善している点です。
木久見子管理栄養士
真剣な表情の岡部さんと木管理栄養士
2回目の栄養相談は2月20日(金)に実施しました。知念指導員の立てたトレーニング計画の筋肥大期に必要な食事内容である糖質やたんぱく質の充足、補食の徹底について説明しました。そして、1ヶ月間の食事改善に取り組んで新たに生まれた疑問点について質疑応答を行いました。
相談後、木さんは、次のようにお話をしてくれました。
木管理栄養士談
岡部さんが「今まで食事はあまり意識せず食べていたが、先月、初めて栄養相談を行い、自分なりに食生活を見直し、改善に少しずつ取り組み始めて食への興味が沸いてきました。また、食事を考えることは楽しいですね。」とおっしゃられていたことがとてもうれしく思いました。
木管理栄養士が指導したポイント
〜 岡部選手の競技力を伸ばすために必要な栄養の改善法 〜
◆競技的には持久力・瞬発力ともに必要で、糖質とたんぱく質量の充足は改善ポイント |
- 欠食しない事を基本とし、主食は3食、必要量を必ず摂取する。
- 練習前後での補食摂取を徹底する。
プロテインだけでなく、フルーツやおにぎりなどの糖質食品も併せて摂る。
- たんぱく質は、食事で1日の必要量が摂取できるように朝食から主菜を摂取する。
パンの場合、サンドイッチやウィンナーパンなど惣菜パンを選択する。
冷蔵庫に納豆や卵を常備しておき、いつでも摂取できるようにしておく。
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◆グッドコンディションを維持するため、ビタミンやミネラル類の充足は改善ポイント |
- 副菜は3食朝食より摂取し、青菜類や海藻中心に摂る。
- フルーツ(できれば柑橘系)は毎日1日1回摂取する。
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2回目の相談の際に、自炊を充実させるため、岡部選手から簡単に作れるレシピのリクエストがあったため、前回のヒアリングより自宅にある調理器具で作れるレシピを木さんが数品紹介しました。
木管理栄養士が紹介したお勧めレシピ(例)