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出すぞ!自己ベスト更新!岡部祐介の奮闘日記mr.Okabe's Struggle Diary

日記6「知念指導員がサポートする今年1年のトレーニング計画(2015年1月24日)

 横浜市スポーツ医科学センターが岡部さんをサポートするきっかけは、当センターのトレーニングルームに訪れた岡部さんを、知念指導員が本格的に指導するようになったことがはじまりでした。
 その後、元プロバスケットボール選手だった知念指導員は、デフ・アスリート(聴覚障がいを持った競技者)の岡部さんの熱心さに惚れ込み、勤務外でも指導するようになりました。そして、約1年間を岡部選手のストレングストレーナーとして、サポートをしています。
 2015年の新年を迎え、今年1年のトレーニング計画について語っていただきました。

知念 穣(ちねん ゆたか)指導員
岡部さんを指導する知念指導員

















知念指導員談

 昨年から1年間トレーニングをサポートしている感想としては、筋力・筋肉量、身体の反応反射などまだまだ伸び代があるなというイメージです。今まで年間のスケジュールを通したトレーニングサイクルを作っていなかったので、昨年はレースのスケジュールとトレーニングのタイミングを合わせることが大変でした。今年は、昨年の経験を活かして、トレーニングサイクルを確立して、フィジカルコンディションをアップしていきたいと思います。

 今年のトレーニングの一番の課題は、トップスピードの向上です。
 本人も自覚していることですが、スタートからトップスピードまでのスプリントの能力をより高め、持続できるようにすることです。彼の長所であるストライドの大きさを充分に生かしていけたらと思います。
 具体的には、リフティング種目や、※プライオメトリックストレーニングなどを取り入れ、スタートから爆発的にパワーを発揮できるように取り組んでいきます。
 また、柔軟性も課題であるため、静的な動作だけではなく、さまざまな動きの中で柔軟性が発揮できるように改善を行っていければと思います。

<2015年 岡部選手のトレーニング計画>
1月 2月 3月 4月 5月 6月
フェーズ 筋肥大期 最大筋力期 パワー発揮
目的/内容 【ハイパートロフィートレーニング】
基礎的筋力の向上を図る(筋肉を太くする)。
6〜8回程度反復できる重量で、インターバル(セット間の休憩)は短め。
【マキシマムトレーニング】
最大筋力を高める。
3〜5回程度反復できる重量で、インターバルは長め。動作のスピードも意識して行う。
【パワートレーニング】
全身的な動作でのパワー発揮能力(瞬間的に大きな力を出す能力)を高める。
7月 8月 9月 10月 11月 12月
フェーズ 爆発力+最大筋持久力 試合期
目的/内容 【エクスプローシブ+エンデュランストレーニング】
パワー発揮能力ををさらに伸ばしつつ(「爆発的」に力を出す)、パワーの持続力を向上させる(反復回数を増やす)。
【試合に向けたコンディショニング】

 アジア大会 (10月)
移行期