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有酸素運動として代表的なランニングは、体脂肪を効果的に燃焼させることが期待できます。その運動強度は、話をしながら走れるペースを目安とします。ランニングは、ウォーキングに比べて時間当たりのエネルギー消費量は多いですが、エネルギー消費量は両種目とも移動スピードに関係なく移動距離に比例します。移動距離が一緒であれば、両種目ともエネルギー消費量はほとんど差がありません。
また、運動後しばらくの間からだが温まっていると熱を余分に産生しています。この状態を、運動後余剰エネルギー産生(EPOC:エポック)と言い、その間からだの代謝を上げてくれます。(参考:大まかな計算として、1km走ると体重1kg当たり1kcalの消費)
私たちの心と体は自律神経系(交感神経、副交感神経)で結ばれています。脳でストレスを感じるとストレスホルモンが出て、交感神経を刺激します。交感神経が刺激され過ぎると、血行不良などをきたし、肩こりや冷え性、頭痛などを引き起こしやすくなります。ランニングをし、気持ちよく汗をかくことで心のリフレッシュを行うと共に、血行不良や冷え性の改善、また老廃物が排出されやすくなるといった効果も期待できます。
ランニングは手軽にできる運動として多くの方が実践されていますが、身体に負担のかかるフォームでトレーニングを積んでいくと、スポーツ傷害を引き起こしてしまうというリスクがあります。ランニング開始前には、ウォーミングアップを十分に行うと共に、専門家にフォームチェックなどしてもらうことを、お奨めします。
※ 横浜市スポーツ医科学センターでは、運動負荷試験(運動中及び運動前後で心電図や症状から心臓の病態を調べる)を含むスポーツプログラムサービス(SPS)を行っています